平棚仕立て!熟成した高級ラ・フランスの栽培

【平棚仕立てとは】

平棚仕立てとは、針金等で平棚を張り、そこにラ・フランスの枝の一本一本を丁寧に誘引(結ぶ)し、樹全体のバランスと、一つ一つの果実に太陽光線が充分あたるように枝を整えた栽培法です。


棚上に発生する徒長枝は、こまめにかきとるため園地は明るくすべての果実に充分に栄養が行きわたり、甘い果実が生産できます。


【1月~3月】【整枝、剪定、誘引】

当一年の中で、一番寒い時期になりますが、おいしいラ・フランスをつくるためには大切な作業です。余分な枝を切り取り、棚面を明るくして果実に充分な太陽が当たるように枝の整理をします。


土また、棚仕立ては、誘引という作業が加わります。枝を棚面に紐で結わえる作業で特に大変です。


【4月】【摘蕾】

近余分な蕾(花芽)を摘み取り、残った蕾へ養分がしっかり回るようにします。大玉で滑らかな舌触りのラ・フランスを生産には大切な作業です。


【5月】【摘花、摘果、徒長枝整理】

摘花は、小さな弱い花を中心に余分な花を摘み取ります。摘果は、一つの花そうに7~8個の果実がつきますので、それを1個にします。

徒長枝整理は、棚面を明るくするため、また、果実にしっかり養分が行き渡るようにするため、枝の背面から出たような徒長枝を取り除きます。この時期は、もっとも忙しくなり、、棚上に体を乗り出しての作業を行います。

【6月】【仕上げ摘果、徒長枝整理】】

目標としている着果量の1割増程度になるまで、余分な果実を取り除きます。もったいないような気がしますが、おいしいラ・フランスをつくるためしっかり摘果します。

また、梅雨入りし、雨が多くなるため、徒長枝(余分な枝)がたくさん発生しますが、それらを切り取り、果実の一つ一つに十分な光があたるよにします。


【7月、8月、9月】【修正摘果、徒長枝整理】

棚仕立て栽培なので、針金に擦れて傷ついてしまう果実があります。それらの傷果や、変形した果実、更に小さな果実等を取り除き、果実の大きさを揃えます。


【10月】【収穫】

今年のラ・フランス収穫は、1週間程度で行います。


【11月、12月】【大型冷蔵庫内】

収穫直後から、冷蔵庫(室温1℃)に保管(予冷)し、追熟と厳しい検査後に出荷されます。